2017年11月29日水曜日

秋の夜長の独り言 --フォーク・クルセダーズ--

 個人的に好きな音楽グループに「帰って来たヨッパライ」で一世を風靡した同じ世代の方であればだれでも知っているフォーク・クルセダーズが君臨します。学生時代には5人組として活動していましたが、卒業を期に解散してそれぞれの道に落ち着こうということになり、その自分たちの活動の記念にとして当時としてはとてもめずらしい自費出版でのLPレコード制作をされました。たしか300枚だったと記憶しています。自費制作ですから当然自分たちの好きな曲を好きなように構成することができるわけですが、制作にあたってそれまでに自分たちが作った曲ではLP的に曲数がたりない。2曲ほど新たに作らなくてならないということで、おもしろ半分に半分真剣につくった曲が「帰って来たヨッパライ」だそうでもう1曲が「イムジン河」だそうです。そんなおまけに入れた曲がグループ解散後に深夜ラジオから人気が出始めて、そして空前の大ヒットとなるわけです。ただ一度グループは解散してしまっていたので、オリジナルのメンバーの北山修と加藤和彦の二人に新たに一人はしだのりひこを加えて一年間の期間限定ということで活動を再開します。そして作詞北山・作曲加藤のコンビでヒット曲を生み出してゆきます。

 映像はすべて第3期のフォークル(2002年に はしだのりひこ の代わりにアルフィーの坂崎幸之助を起用)ですが

 一曲目は「白い色は恋人の色」。1969年にアメリカ人デュオ「ベッツイ&クリス」に書き下ろして大ヒットした曲です。片言っぽい日本語に多少違和感を感じていましたが、この二人の歌唱の方がこの歌のよさが格段とアップしている気がします。古き良き日本人の心的な哀愁を暗くならずに明るくサラッとメロディーにする加藤和彦のすばらしさと、たぶん2曲目の歌詞と姉妹曲的な内容になるのでしょうがこの北山修の詩は、今どきの音楽についてゆけてない自分にはなつかしさ以上のものを強く感じます。
二曲目は、「あの素晴しい愛をもう一度」。発表は1971年。日本人なら誰でも知っている名曲。編曲は日本のギター演奏のパイオニア石川鷹彦さん。ある意味イントロだけでも名曲。北山・加藤・石川という3人の天才のこれぞ神曲中の神曲。日本音楽史に燦然と輝く名曲と思っています。
三曲目は「悲しくてやりきれない」発売は1968年。作詞は訳あってサトーハチロー氏。「イムジン河」のシングル発売が政治的背景で急遽中止になって、代わりに制作されたために大御所サトー氏がひっぱりだされたとのこと。曲は加藤和彦ですが3時間でつくった(つくらされた)とご自身が回顧しています。このメロディーで北山さんがつくったらどんな詩になったか。もしかしたらダミーでかかわっていたかもしれませんが。

 そして本題の4曲目。前置きが必要以上に長くウンチクうざくなってしまいましたが、そんなフォークルが、「死」というものを否定的ではなくある意味肯定的に歌にしたらどうなるのか。当時自分たちの今の年齢に近い60歳ぐらいでつくられた曲です。曲名もまさしく「感謝」です。

最後までおつきあいありがとうございます。最後の曲は名曲とかヒット曲ではないのでしょうが、なぜか心に残る曲です。聴いてくださった方の座右の片隅にでも置いていただければありがたいです。

 やはりおまけで、2002年に第三期フォークルとよばれるメンバーがNHKホールで「新結成解散音楽會」という一度だけのコンサートの模様はTVでも放送され、その映像がアップされています。時間があるときにでもどうぞ。







2017年11月26日日曜日

秋の夜長の独り言 --小田和正編--

 11月23日(祝)にラジオのNHK-FMにて「今日は一日”小田和正”三昧」という特別企画放送があり、お昼の12時から10時間にわたり小田和正ご本人も生出演されてこれまでの活動の楽屋話あり裏話あり的な、ここだけでしか聞けない貴重なトークを中心に、各方面のゆかりの方たちからのリクエスト曲もめったに聞けない音源だし、さらには無茶ぶり生演奏あり等々のたいへん贅沢な番組がありました。その番組の中で以前はオフコースとして学生時代から一緒に活動されていた鈴木康博さんからのメーッセージとリクエストが放送されました。オフコースのファンからすると超サプライズということになるのですが、たまたまその部分だけ Youtube にアップしてくれた方がいました。ありがたい限りです。


 今は離れて活動していても、かつての盟友は時を超えてお互いを想う気持ちは変わらずに生き続けるものなんですね。リクエスト曲がすべてを物語っているようなそんな気がしました。「ひとりで生きてゆければ」という曲は、1976年5月5日のリリースということですから私たちが中学3年生の時に創られた曲です。「さよなら」という曲でヒットグループとして世間に認知される3年前、この曲からはじめてドラムに大間ジローが加わってグループが2人から3人になったそうです。いろんな意味で思い出深い曲なんだろうと思います。お二人の話の中にも「あの頃のことは宝物」であり「キラキラした思い出を共有できる人がいるということはすばらしいこと」とあります。自分たちの中学時代もいいこともわるいこともすべての事が大事な宝物だし、そんな宝物の時間を共有できた仲間はずっと大事にそして大切にしてゆきたいとあらためて思わせていただきました。


そんなこんなで、秋の夜長は ”オフコース” が似合います。


あたりがいいでしょうか。よかったらお付き合いください。


 オフコースでおまけですが、1975年の番組だそうですがやはり人気がでる前の頃に同じ芸能事務所だったイルカのラジオ番組の企画で公開収録されたライブ演奏音源がアップされています。イルカの曲をオフコースの二人がカバーしてますが、なんといっても二人の繊細な歌声がすばらしいです。
 2分45秒あたりから曲に入ります。曲名は「春」です。個人的に大変気に入ってます。



おまけ続きでもうひとつ、NHKの「若い広場」からドキュメンタリーです。とんがっていたころの小田さんでしょうか、とにかく若いです。


おつきあいありがとうございました。また見つけてきます。

2017年11月20日月曜日

大正時代から昭和初期の北条地区の歴史写真

 たまたまyoutubeで井坂敦美先生の講演会の映像をみつけました。井坂先生は旧筑波町の最後の町長であり筑波の郷土歴史に関しての第一人者であることは誰もが認めるところの方です。
 その先生が30年かけて収集された貴重な写真を使っての講演会の映像です。北条地区の写真が主ですが、大変おもしろい内容です。ぜひご覧ください


 後半に戦前の北条小学校の軍事教練的な写真がありました。昭和3年生まれの私の父親が9歳ごろの写真との解説でした。もしかしたらその中に父が写っているかもしれないと思うと感慨深いものがあります。

 おなじく井坂先生が監修されたケーブルテレビの番組「つくば探訪」からの映像もありました。こちらは年代的には少し古いのですが、筑波山麓の沼田・臼井・立野あたりのお話かと思われます。


 井坂先生が長い時間をかけて積み重ねてこられたこうした筑波関連の貴重な知的財産はきちんと次の世代に引き継いでゆかなければと切に思います。



 さらには私たちの担任だった「斉藤茂先生」の市民講座もいつも大盛況だそうです。今回分は締め切られていますがたぶん次回も開催されると思われます。内容は

      ■古文書を読んでみませんか(後期)
        近世文書(江戸時代)の解読を目指す古文書講座
       日時
        12/13・20、H30.1/10・24、2/14・28、3/14・28
           9:30 ~ 11:30(全8回)
         場所
          小田城跡歴史ひろば案内所「小田2532-2」
        講師 
                              齋藤茂氏(元市文化財保護審議員)
会委
対                    対象市内在住・在勤の方 
定員                   定員は25名程度※抽選
受                   授講料
                         2,400円(別途資料代)



だそうです。詳しくはつくば市の広報誌または市役所窓口まで